自分の理解力がないだけなのかもしれませんが、正直あんまりお勧めしません。
簡単な流れ
主人公が工場長の工場では利益がでていない→工場はフル稼働しているのに部品が足りずに生産が追い付いていなかったり、納品が滞ったりしている→このままでは工場閉鎖→学生時代の恩師を頼る→いろいろやってボトルネックを探す→なんやかんやうまくいく→夫婦の仲も良くなる→主人公は工場長から役員へ
おおまかな流れは先述の通りで、細かい気づきなどもあるが特に参考になるところは自分にはなかった。
これで貿易摩擦がおきるのか?
TOCってのがこの本のキモらしいけど、これってつまり最適化のことでいいのかな?それだったら当たり前な気がするし、ボトルネックがどこかを把握せずに生産計画って立てるのか?実際に現場では発生したりすることかもしれないが、あんまり感激はなかった。クリティカルパスとか考えればわかると思うけどな。この本が和訳されると貿易摩擦になると著者はいっていたようだが、単なる宣伝文句にしか思えなかった。
十数年前に出版された本なので当時とは状況が違うと思うが、現代でも読んで役に立つという言説には疑問が浮かぶ。
家庭と仕事の両立は難しいって
この本でかなり謎というか不愉快ですらある点は、主人公の配偶者にある。主人公は工場の立て直しに奔走して、子供のボーイスカウトの手伝いもしている中で、「私が放っておかれている気がするの」って家出する。あのさぁ、ガキじゃないだからそれだけで家出するなよ、しかも子供をほっぽり出してさ。正直工場の再建よりも配偶者をレイオフすることが一番先じゃないか?これこそボトルネックだよ。
物語の都合上の演出なのかもしれないが、フラストレーションが溜まってしまった。しいて擁護するならば、主人公も工場の事情を話しても良かったかもしれないが普通弱音とかマイナスなことあんまり言わないよね。ましてや工場が閉鎖するかもなんて言えないよ。
広告戦略がうまいのかな
貿易摩擦が起こるだの、本の帯にジェフ・ベゾスが読んだだのいろいろと書いてあるが結局プロモーションがうまいのかなと思う。やっぱりキャッチーだとは思うから気になって読んでみようと人はいるかなと思う。よっぽど気になる人はメルカリで安ければ500円くらいで買えるので読んでみてもいいと思う。ページ数は多いがそこまで読むのは難しくないので。
結論
自分の理解が浅い可能性は大いにあるが、世間でもてはやされているほどの本だとは思えなかった。気になったら読んでみてもいいと思う。あまりオススメはしないが。